Cubase5

既に色々なところでレビューされていますが、Cubase5が届いてしばらく使ってみたのでレビューしてみます。

VariAudioの威力はすごい

今回のアップデートの最大の目玉はなんといってもヴォーカル編集/修正機能でしょう。VariAudioとPitchCorrectというツールが新しく搭載されています。(VariAudioはCubase5のみ)そして、このVariAudio機能の使いやすさは最高です。

ピッチ補正ツールとしては、Melodyne等のツールが存在しますが、VariAudioはDAWの機能の一部として用意されているため、使い勝手がかなりよいです。VariAudioを使ってできるのは、ピッチとタイミングの補正ですが、タイミングの補正(ストレッチ)機能の使い勝手も、Cubase 4に比べて使いやすくなっています。なお、ピッチ補正は単音に対してしか行う事はできません。

音質も悪くなく、ボーカル曲の編集をやる方であればこれだけでもバージョンアップの価値があると思います。

コンヴォルーションリバーブ REVerence

新しく搭載されたVSTの一つであるREVerenceはコンヴォルーションならではの奥行き感のあるリバーブです。ソロパートで聴くとかなりリッチな感じのリバーブを得られますが、他のパートとミックスさせたときにうまい具合に調和させるのが少し難しく感じられました。使いこなせるようになれば非常に強力そうですが、残念ながら自分はまだ使いこなせていません。

負荷も問題なし

機能が増えた事で、負荷がどの程度大きくなるかが気になっていたのですが、体感的にはCubase 4に比べて特別重いと感じることはありませんでした。VariAudioでピッチ補正/タイミング補正をかけている状態でも、特に負荷は気にならないレベルでした。

小さなバグがいくつか

Mac版では、小さなバグがいくつか存在しています。ドラムエディタでノートを消したときに、なぜか消したノートの左半分だけが画面上に残ってしまったり、Cubase 4時代に作成した特定のプロジェクトを読み込もうとすると落ちたりすることがあります。

それ以外の部分では比較的安定して動いています。

インターフェイス等に大きな変化はなし

Cubase 4に比べて、インターフェイス等で大きな変化はありませんでした。細かい部分で変更になっている箇所もありますが、4に慣れたユーザであればすぐに使えるようになると思います。逆に言うと、Cubase 4の時点でDAWとしての使い勝手はある程度のクオリティに達してしまった感があり、オーディオの編集部分以外においてはCubase 4のままで十分な感じもします。

結論:買うならCubase 5

一週間程使ってみた感じでは、4から5へのバージョンアップで劇的に変化した部分はVariAudioとREVerenceの二つだと感じられます。この二つは下位エディションであるCubase Studio 5には付属していません。そのため、バージョンアップを検討している方は、少し値ははってしまいますがCubase 5にした方がよいのではないか、というのが一週間使ってみた感想です。

なお、バージョンアップ/アップグレードに関してはYamahaでユーザ登録をされている方は
http://steinbergverup.yamaha.co.jp/product/0901cubae5.html
から特別価格でバージョンアップ/アップグレードできます。

Cubase 5 (通常版)

Cubase 5 (アカデミック版)

Cubase Studio 5 (通常版)

Cubase Studio 5 (アカデミック版)

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