IK Multimedia Amplitube 2

MacBookの到着が待ち遠しいところですが、その間に新しくソフトを二つ手に入れたのでレビューします。
まずは、Amplitube 2。

パソコン上で動くアンプシミュレータです。
使い勝手は通常のアンプシミュレータやマルチエフェクタと変わりません。
パソコン上で動作するアンプシミュレータというと、レイテンシーがすごくて負荷も大きくて使い物にならないんだろうなと思い敬遠していたのですが、今回使ってみて大きくその印象が変わりました。

試した環境は
iMac876J/A
・CPU : Intel Core2Duo 2.4GHz
・RAM : 4GB DDR2
・Audio I/F : Edirol FA-66 / StealthPlug
・DAW : Cubase Studio 4
です。

まず、レイテンシーはほとんど気になりませんでした。
普通のアンプシミュレータ/エフェクタと同じような感覚で弾けます。

負荷に関しては、スタンドアロンで起動している状態では問題ありません。
しかし、VSTエフェクトとして2-3個同時に起動しているとさすがに音が途切れたり少し重いな、と感じることがあります。
各トラック毎に録音時以外はWAVに書き出してエフェクトをオフにする、ということをやれば勿論負荷が減って快適に作業できますが、若干不便であることは否めません。
上記スペックのマシンで試した段階では、「複数トラック同時に立ち上げると少し不安」というレベルでしたが、マシンの性能が今後あがれば、解決する問題だと思います。

特筆すべきはその音です。
なにより素晴らしいのが、ノイズがのりにくいこと。
自宅で録音している場合は、エフェクターやアンプシミュレータを使うと電源からノイズを拾ってしまうことがあると思うのですが、AmplitubeのようなPC内で動作するアンプシミュレータの場合はこの問題を解決してくれます。
勿論、ギター自体が拾ってしまうノイズは載りますが、僕の環境下では普通のエフェクタ/アンプシミュレータを使った場合に比べてかなりノイズが減りました。

Amplitube2にはエフェクターも搭載されているのですが、これもまた面白い。
特に気に入ったのがワウ。
ワウを踏みながらきれいに演奏するのは結構厄介なことで、フレーズはうまくとれたのにワウのかかり具合がいまいち、というようなことがよくあったりするのですが、Amplitubeの場合は録音後に後からワウの開き具合をマウスで操作できるので、フレーズを録音し終えた後でワウの開き具合を調整する、といったようなことができてこれは結構便利です。
ちなみに、実際にI/Fにペダルをつないでワウのパラメータを操作できるかは確認できませんでした。
できるのだろうか。

最後に、これは邪道かもしれませんが、フレーズを部分部分で数度にわけて録音しそれを繋げるような場合に、既に歪ませた音を録音してそれをつなぐより、クリーントーンを録音し、それをつないだ後でPCのアンプシミュレータを通した方が自然につながるような感じがしました。
後からエフェクタのかかり具合なども変えられるので、やっぱり録音されている音が加工前の音、というのは強力ですね。

ちなみに、なぜAmplitube2を手に入れたかというとIK Multimediaさんがものすごいキャンペーンをやっていたからです。

SuperStealthプロモ
http://www.minet.jp/ikmultimedia/?page_id=49

なんと、一万五千円程度のStealthPlugを買うとAmplitube2のライセンスをただでもらうことができるのです。
対象となる期間は、2008年10月1日~2008年12月31日までで、その期間内に購入をすませた上でかつ製品のレジストレーションを行わなければ行けないようなので注意が必要です。

そんんわけで一万五千円でStealthPlugとAmplitube2を手に入れ、非常に満足です。

KORG nano KEY

今まで鍵盤はEDIROLのPCR-80を使ってきていたのですが、やたら大きくて出したりしまったりがめんどくさいので、本格的に弾くとき以外はほとんど使わなくなってしまいました。
ただ、DTMをやっているとふとしたときにキーボードがなくて不便な思いをすることが多いです。
特に音色をエディットしたりするときなど。

そんな中、KORGから超小型キーボードnano KEYが発売されました。
値段をみたらなんと5000円前後なので、即注文しました。
色はブラックにしたのですが、発売延期になってしまいようやく一昨日届きましたので、二日間使ってみた感じを早速レビューします。

届いた荷物をみて、とにかくその小ささに驚く。
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実際につないでみましたが、小さくて薄くて邪魔にならずなんともスマートです!
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1.タッチについて

タッチは、通常の楽器用鍵盤とは大きくちがって、ノートパソコンのキーボードに近いです。
ベロシティもとれるのですが、大きな音を出すためには若干強めに押す必要があります。
プラスティックなので、強く強く続けるのには若干強度面で不安があります。

特に、普段パソコンでのキー入力でソフト目なタッチを心がけていることもあって、
パソコンでキー入力をした後にnano KEYを弾くと、感覚の違いに戸惑います。

細かい部分では、一番低い「C」の音と、隣にある「CC MODE」「MOD」ボタンの表面の材質が同じなのが気になります。
材質が同じなので、つい弾いていると「B」があると間違えて押してしまうことがたまにあります。
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2.機能面

ジョイスティック等はついていませんが、ボタンをつかってピッチベンド/モジュレーションのかかり具合を変更できます。
PITCH UP / PITCH DOWNボタンはなかなか面白く、慣れるとジョイスティックよりも高速に的確にピッチベンドができるので面白いです。

オクターブも、OCTAVE UP / OCTAVE DOWNボタンですぐに切り替えられます。
これもトリッキーなフレーズを弾く上では面白い機能です。

一点気になるのは、オクターブ位置を表すインジケータ。
インジケータの色がかわることで現在のオクターブの位置を表してくれるのですが、これが少しみにくいです。
まあ、実際にはそこまで問題にはなりませんが。

小さいだけあって、上記のように若干通常のキーボードとはことなる部分がありますが、このスペースのとらなさ、機動性のよさはすばらしいです。
鍵盤奏者じゃないDTMユーザの方には、一個あるとかなり便利だと思います。